ハロウィンの由来は？ジャック・オ・ランタンの伝説とは？

 

魔女や怪物に変装した子供たちが、

近所の家をまわってお菓子をねだったり、

カボチャをくり抜いて作ったお化けを

飾って楽しむハロウィンのお祭り。

 

ハロウィンと言えばカボチャのお化け

ジャック・オ・ランタンが有名ですが、

元々はカボチャではなく、

カブで作られていたって知っていましたか？

 

ハロウィンの由来と合わせて、解説します。

 

ハロウィンとは？

ハロウィンとは、キリスト教の11月1日に

行われる万聖節の前夜祭です。

秋の収穫を祝うと共に、

冬の前に訪れる悪霊を追い払うお祭りです。

 

Hallow（神聖な）＋eve(前夜）=Hallowseve

がなまってHalloweenとなったようです。

 

ハロウィンでは、家々がジャック・オ・ランタンを飾り、

子供たちがそれぞれお化けの格好をして、

近所の家々をまわります。

 

そして、ドアをたたき、

「Trick or Treat?」

（お菓子をくれないとイタズラするよ）

と言います。

 

最近では日本でも１０月の行事というと

ハロウィーンというくらい

ずいぶん定着してきましたね。

ハロウィンの起源は？

ハロウィンは元々はキリスト教の行事ではありませんでした。

その起源は古く、紀元前5世紀ごろに

アイルランドに住んでいたケルト民族の

サムハイン祭りから始まったとされています。

 

「サムハイン」とは死神のことで、

冬の入り口であるこの日に、

死者の魂が家に帰ってくると信じられていました。

日本のお盆に近い気がしますね。

 

しかし、サムハイン祭りの場合は、

秋の収穫を祝う意味がある点と、

先祖の霊といっしょに悪い霊もやってくる点が、

日本のお盆と違うところです。

 

むしろ、ケルト民族にとって季節は

夏と冬しかありませんでしたので、

夏と冬が入れ換わる「サムハイン」の日はむしろ

日本人にとっての大みそかいえるかもしれません。

 

そんなサムハイン祭りでは、ケルト民族の人々は、

 

自分たちが怪物や魔女の姿になって、

悪い霊たちを逆に怖がらせようとしました。

 

迷信深い当時ですので子供のお祭りではなく、

大人たちが真剣に変装して、

わざと大騒ぎをするという行事たったようです。

こんな感じだったんでしょうか・・・結構怖いですね。

 

やがて、アイルランドにキリスト教が伝わると、

このお祭りもキリスト教と融合し

万聖節（11月1日）の前夜祭として

今の姿となったと言われています。

なぜハロウィンではお菓子をくれるの？オレンジと黒の色の意味は？

悪霊たちが家の中へ入ると大変なので、

お菓子を渡して、ごきげんよく闇へ帰ってもらうためです。

 

オレンジと黒の色は、

オレンジはかぼちゃ、黒は夜

をあらわしています。

ジャック・オ・ランタンはもともとカブで作られていた？

ハロウィンで良く知られる

カボチャのお化けの正体は

ジャック・オ・ランタン

（ジャックのちょうちん）と呼ばれ、

中にろうそくを入れて提灯の様に

火をともせるように作られています。

ジャック・オ・ランタンには、次の伝説があります。

 

大酒のみのジャックと言う男が死んだが、

多くの罪を犯していたために、天国にいけず、

かといって悪魔をだましたこともあり、天国にも行けない・・・

そんな彼は悪魔からもらった地獄の火を、

カブをくり抜いた提灯に灯して、この世をさまよった・・・

 

このような伝説にあるように、

アイルランドでは、ジャック・オ・ランタンは、

もともとカボチャではなくカブで作られていました。

 

しかし1840年代に、

ヨーロッパを襲ったジャガイモ飢饉により、

アイルランドの多くの人が故郷を離れて

アメリカに移住しました。

 

彼らはハロウィンの習慣をアメリカに広めましたが、

肝心のカブが栽培されていないため用意できませんでした。

 

そこで彼らは、

カブの代用としてたくさんあったカボチャを使って

お化けの形をした提灯を作ったといいます。

 

使ってみると、カボチャはカブよりも大きく色鮮やかな上、

加工もしやすいとあって、

カボチャはハロウィンに欠かせないものとなりました。

 

今では日本のニャンコがこんな風に、

ジャック・オ・ランタンでくつろぐくらい、

世界中にハロウィンが広まっています。

 

いかがでしたか？

ハロウィーンをただ仮装やお菓子配りをするだけではなく、

その由来や背景を知るとグンと楽しめると思います。

子供も大人も楽しめるハロウィン。ぜひ参加して見て下さいね。